SEIKO PROSPEX セイコー プロスペックス コレクション SBDX031

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SBDX031 コアショップ限定 1970メカニカルダイバーズ 復刻デザイン 数量限定2500本 セカンドダイバー(通称 植村ダイバー)腕セイコーとロレックス、偉業の裏にふたつの名作時計あり世界初の五大陸最高峰登頂者であり、北極圏の犬ぞり単独行など数々の偉業を成し遂げた登山家・冒険家の植村直己さん。彼の愛用時計というとセイコーのダイバーズ・ウォッチが紹介されることが多い。事実、1970年に植村さんがエベレスト登頂を果たした際には、’68年に発売されたセイコーのダイバーズ・ウォッチを使用していたが、’78年に行った「北極点グリーンランド単独行」の際には、’76年に日本ロレックスより探検家アワードの記念品として贈呈された、ロレックスの「エクスプローラーⅡ」を着用していたのだ。ところが旅の途中で、この時計が使用不能となってしまう。なぜなら通常の「エクスプローラーⅡ」はメタル・ブレスレット仕様なのだが、凍傷を恐れた植村さんはこれをレザー・ストラップに交換しており、これが犬ぞりの激しい振動に耐えきれず切れてしまったのだ。そこで植村さんは仕方なく時計にヒモをつけて腰に装着していたが、腕から離れて体温が伝わらない機械式時計は極低温下で油脂が固まり、作動を停止したのである。これを救ったのが取材と補給のために訪れた週刊文春記者の設楽敦生さんだった。彼は植村さんのロレックスと自分のセイコーを交換。植村さんは設楽さんから受け取ったセイコーで過酷な旅を乗り切ったのである。一方、設楽さんが補給基地の小屋に戻ると、部屋の暖気に触れたロレックスは何事もなかったかのように動きだしたという。その後、日本に帰国した植村さんに、設楽さんは時計の返還を申しでるが、植村さんの答えは「いやあ、あれは設楽さんが持っていてください」というもの。そこで設楽さんは日本ロレックスに整備を依頼し、手元に保管することにしたという。その後、植村さんは’84年に世界初のマッキンリー冬季単独登頂に成功したものの、そのまま消息を絶つ。そして設楽さんにおいては、私が話をうかがった’93年時、『Sports Graphic Number』編集部(文藝春秋)に在籍していたが、そのわずか5年後に、肝臓ガンのため惜しくも逝去された。

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